結婚式の意味Meaning



向かって
左がお兄さま、右が弟さまで、ご新婦は二人の大切なご兄弟の間に生まれました。
少し年の離れたお兄さまにとっては、産まれたときから思い出を一緒に刻んできた大切な、大切な妹であり、若い弟さまから見れば綺麗でやさしい自慢のお姉さんでしょう。

子供の頃は
一緒に遊び、一緒に出かけ、一緒に写真を撮ったたくさんの思い出があることでしょう。しかし、人は大人になるにつれ、友達が増え、進学や就職で離れ ばなれ になり、家族を持つようになると、会う機会もほとんどなくなってしまうことも多々あります。
私にも、年の離れた妹がいますが、進学や就職がお互いに海外だったこともあり、今では、ほとんど会う機会がなくなってしまいました。
同じような経験をしている方は、世の中にたくさんいると思います。子供の頃は毎日一緒にいたのに、今では年に1度会うか、会わないか くらい疎遠になってしまったご兄弟、姉妹の方が。

ここから先の話は
ここに書く必要が無いかもしれません。見ている方が、この写真を見て十分に伝わると私は思うからです。
皆さんに考えてもらいたいのは、結婚式以外で、このような写真を撮る機会に恵まれるのでしょうか? 結婚式以外で、兄弟のぬくもりと絆を廻した腕に感じることがあるでしょうか?

新婦の手紙のように
また、新郎の挨拶のように、結婚式でなければ言えないこと、出来ないこと、写せない家族の絆は必ずあるはずです。結婚式は、それを一番の優先に、一番の大切なシーンにしなければなりません。もちろん、結婚式ですから、新郎新婦がメインであることに変わりはありません。主賓の挨拶も、友人も大切だと思っています。しかし、結婚式だからこそ出来ること、言えること、感じることができる「家族や兄弟の絆」もあるはずです。

結婚式の写真が本当に大切になるのは
時が過ぎ、人生を折り返し、黄昏を迎え、人生を振り返るときかもしれません。
結婚式の本当の意味は、そこにあると思います。現在、「なし婚」という、結婚はするが結婚式をしないカップルが半数いるそうです。理由には、車を買うから、家を買うから、海外旅行に行くから、 という理由が多いようです。
「家も、車も買うことが出来るが、思い出(家族)は買うことが出来ない」、これは、震災の荒れ果てた被災地で、一人アルバムを毎日探している方がテレビで言っていた言葉です。家族との大切な思い出こそ、人生の支えであることを実感したシーンでした。



ドレス解説
新婦のスレンダーなボディラインの美しさを表現するために、トップからヒップにかけてはタイトでスレンダーなラインに、デコルテラインには、スワロを手付けで数百個を隙間無く入れたので、動くたびにアクセサリーのように輝きます。
特徴的なポイントは、スカートのセンターに透けるチュールを使い、ほんのわずかにひざ下が透け、ヒールのつま先が見えるシースルーなデザインにしたことです。これは、新婦にお会いしたときに、霧の湖面に浮かび上がるミューズを感じたからです。サイドのウェーブは湖面の水の揺らぎを表現してあります。
もちろん、最高級の素材を使い、オートクチュールでお作りした1点もののドレスです。

デザイナー冨山和彦